亀山研では、マルチメディア情報流通システムに関して、様々な研究を行っています。以下に、研究室で行っている(あるいは行っていた)研究プロジェクトの一部を紹介します。
生体情報を利用したアトモスフェア・メタデータの抽出と記述 今日、コンテンツには様々なメタデータが付随していますが、オーディオビジュアル情報のムードやジャンルを表すメタデータは、TV-Anytimeフォーラムの国際標準ではアトモスフェア・メタデータと呼ばれ、オーディオビジュアル情報選択の個人化やコンテンツ推薦システムで有用となる重要なメタデータの一つです。本研究プロジェクトでは、アトモスフェアそのものである個々の視聴者の情動反応を、視聴者の生体信号から分析して抽出する方法と、それをメタデータとして記述して利用する方法を明らかにしようとしています。 もっと見る |
自動フォト・アノテーション・システム 沢山の写真が簡単に取れるようになったため、写真に自動的に注釈をつけることが、写真データの検索の観点から必要になっています。しかしながら、自動的に注釈をつけるのは簡単ではありません。様々な画像認識の手法が提案されていますが、有効な特徴量はまだ見つかっていません。そこで、本研究では、全体から部分に渡る43の特徴量を、注目領域、背景、シーンに分けて適用する方法を提案しています。実験の結果、提案手法は有効であり、既存の手法より優れていることを明らかにしました。 もっと見る |
コンテンツ流通分析プロジェクト コンテンツの二次流通(ユーザの間の情報流通)は、我々の社会ですでに重要なものと認識されおり、その影響力を無視することはできません。一方、人間関係のネットワーク構成について研究が進んでおり、 それは スモールワールドネットワークになることが分かっています。従来の情報あるいはコンテンツ流通の研究ではでは、 スモールワールドネットワーク上でSIRモデル(Susceptible, Infected, Recovered)を利用していました。しかしながら、情報流通についての人間の行動はSIRモデルではうまく説明できません。そこで、二次流通の効果を分析するために、人間の行動に基づいた新たなモデルを提案し、それをスモールワールドネットワーク上で分析する方法を研究しています。 もっと見る |
クメール語Webページ検索エンジン クメール語はカンボジアで話されている言語です。近年、クメール語によるWebコンテンツの量が急増しています。しかしながら、クメール語で書かれたWebページを検索する技術に関しては研究が少なく、有効なシステムはまだありません。そこで、本研究では、クエリ拡張と単語インデックスによるクメール語の検索エンジンとそのシステムの構築を目指します。 もっと見る |
水族館ARシステム 日本では水族館が人気です。しかしながら、水槽中に展示されている生物は岩に隠れていたり、保護色を身にまとってじっとしていたりするため、中々どこにいるのかわかりません。そこで、ARを適用し、目的の生物がどこにいるのか、また、その生物の詳しい情報をスマートフォン等の画面上に表示できるシステムを研究しています。本研究で最も重要な点は生物の認識です。剛体でなく、水槽中の光線の具合によって変化する色をまとった生物を、いかに正確に認識するかについて研究を行っています。 もっと見る |
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